鉄道趣味の基礎

線路上を走る車輌には必ず記号・番号が記されている。JR後は各会社の規定により表示されているが、ここでは国鉄時代の標記について解説する。


車輌の種類

大別 中 別 略号 細  別
機関車 蒸気機関車 SL タンク機関車
テンダー機関車
電気機関車 EL 直流電気機関車
交流電気機関車
交直流電気機関車
ディーゼル機関車 DL 液体式ディーゼル機関車
電気式ディーゼル機関車
新幹線ディーゼル機関車 TDL
旅客車 客車 PC 営業用客車
事業用客車
電車 EC
制御車 直流電車
交流電車
交直流電車
電動車 制御電動車
中間電動車
付随車
新幹線電車 TEC
気動車 DC ディーゼル動車
ディーゼル制御車
ディーゼル付随車
貨物車 貨車 FC 有ガイ貨車
タンク貨車
無ガイ貨車
コンテナ貨車
ホッパ貨車
事業用貨車
新幹線貨車 TFC

電化区間には直流、交流(50HZ)、交流(60HZ)があります。

機関車

蒸気機関車

蒸気機関車(Steem Locomotive=SL)の形式記号は動輪の軸数、型式番号は形態によって番号区分され、番号は製造順1から付される。

形式記号

動輪軸数
形式記号

番号区分

タンク機関車(石炭・水を機関車本体に搭載している。短距離、入れ換え用) 10〜49
テンダー機関車(機関車本体のほかに石炭と水を搭載したテンダーを連結している) 50〜99

D51498
D=動輪軸数が4軸、51=テンダー機関車、489=製造番号

電気機関車

電気機関車(Electric Locomotive=EL)の型式記号は最初にEを冠し動輪軸数、形式番号を続け、番号は製造順1から付される。

形式記号

動輪軸数
形式記号 EB ED EF EH

型式番号

型式番号 電気方式 性  能
10〜29 直流 85km/h以下で運転できる車輌
30〜49 交流・交直流
50〜69 直流 85km/h以上で運転できる車輌
70〜89 交流・交直流
90〜99 試作車輌

EF661
EF=動輪軸数が6軸、66=85km/hで運転できる直流機関車、1=製造番号

ディーゼル機関車

ディーゼル機関車(Diesel Locomotive=DL)の型式記号は最初にDを冠し動輪軸数、形式番号を続け、番号は製造順1から付される。

形式記号

動輪軸数
形式記号 DB DD DE DF

型式番号

型式番号 性  能
10〜49 85km/h以下で運転できる車輌
50〜89 85km/h以上で運転できる車輌
90〜99 試作車輌

DD511
DD=動輪軸数が4軸、51=85km/h以上の速度で運転できるディーゼル機関車、1=製造番号

新幹線ディーゼル機関車

新幹線ディーゼル機関車の形式記号は3桁で表し最初の2桁が新幹線ディーゼル機関車、3桁目が大きさ(1が大型・2が小型)、ハイフン後の数字が製造順を表す。

911−2
91=新幹線ディーゼル機関車、1=大型、ハイフン後の2=製造番号

旅客車

新幹線を除き用途を表すカナ記号

営業用客車 事業用客車
車種 記号 緩急車 車種 記号
寝台車(A寝台) ロネ 職員用
寝台車(B寝台) ハネ 試験車
座席車(グリーン車) 工事車
座席車(普通車) 教習車
食堂車 保険車
郵便車 教授車
荷物車 配給車

フの記号は客車のみ付する。

新型電車

電車の形式を表す記号
名称 記号 動力装置 運転室
制御電動車 クモ あり あり
中間電動車 あり なし
制御車 なし あり
附随車 なし なし
電車の形式数字
第1の数字 第2の数字 第3の数字
(電気方式) (形式群の構造別) 規定されていない
直流 1〜3 通勤型・近郊型 0〜2
交直流 4,5 急行型 5〜7
交流 7,8 特急型 8
試作型 9

※制御車の向きやユニットを組んだ電動車は2つの数字で区分する。
101系の場合は、クモハ101とクモハ100等があり奇数番号が系列になる。

クモハ103−10
クモ=制御電動車、ハ=普通車、1=直流電車、0=通勤型、3=規定なし、10=製造番号

新幹線電車

営業用電車
第一の数字(形式) 第2の数字(用途) 第3の数字(構造)
0〜7
(0系は付けない)
座席車(特別車) 1
座席車(普通車) 2
食堂車・合造車 3
制御電動車 1
制御電動車 2
(集電装置付)
中間電動車 5
中間電動車 6
(集電装置付)

221−1
2=200系、2=普通座席車、1=制御電動車、1=製造番号

気動車

気動車の形式を表す記号
名 称 記号 動力装置 運転室
ディーゼル動車 あり
あり
あり
なし
ディーゼル制御車 キク なし あり
ディーゼル附随車 キサ なし あり
気動車の形式数字の意味(3桁)
第1の数字 第2の数字 第3の数字
ディーゼル機関 1,2 通勤形 0〜2 規定されていない
一般形
急行形 5〜7
特急形
試作機

キハ181−2
キ=ディーゼル動車、ハ=普通座席車、1=ディーゼル機関搭載、8=特急形、1=181で系式、2=製造番号

気動車の形式数字の意味(2桁)
第1の数字 第2の数字
機械式・電気式 第1の数字と共に形式を表す
液体式1台機関付(6〜9を除く) 1〜4
液体式2台機関付(6〜9を除く)
大馬力機関付 6,7
特急形
試作機

キハ58 1
キ=ディーゼル動車、ハ=普通座席車、5=液体式2台機関付、8=系式、1=製造番号

客車

重量を表すカタカナ文字
積車重量 記号
22.5トン未満
22.5トン以上27.5トン未満
27.5トン以上32.5トン未満
32.5トン以上37.5トン未満
37.5トン以上42.5トン未満
42.5トン以上47.5トン未満
47.5トン以上
客車の形式数字の意味
第1の数字 第2の数字
軽量客車 2軸ボギー車 0〜7
固定編成客車
一般型客車 3〜5
鋼体化客車
戦災復旧客車 3軸ボギー車 8,9
和式客車
特殊客車

オハネフ24 8

オ=積載重量32.5トン以上37.5トン未満、ハネ=寝台車(B寝台)、フ=緩急車、2=固定編成客車、4=2軸ボギー車、8=製造番号

貨車

構造または用途を表すカタカナ記号
分類 構造または用途 記号
有ガイ貨車 有ガイ車
鉄側有ガイ車
鉄製有ガイ車
冷蔵車
通風車
家畜車
豚積車
陶器車
タンク貨車 タンク車
水運車
無ガイ貨車 無ガイ車
土運車
長物車
大物車
車運車
コンテナ貨車 コンテナ車
ホッパ貨車 ホッパ車
石炭車
事業用貨車 車掌車
雪カキ車
検重車
試験車
職用車
工作車
救援車
操重車
控車
荷重トン数を表すカタカナ記号
荷重トン数を表すカタカナ記号 記号
13トン以下 なし
14トン〜16トン
17トン〜19トン
20トン〜24トン
25トン以上

車掌室がある車輌は「緩急車」と表し「フ」の記号を追加する。

形式数字は適当な空き番を使用する。
製造番号は0から付番する。

コキ50001
コ=コンテナ車、キ=標記荷重24トン以上、50000=型式番号、1=製造番号(2番目に製造された)


製造番号について

製造番号は、100番台、1000番台という番台で使用用途の判別をしている車輌もありますので、その番号が製造番号でない場合もある。

参考書籍

JR全車両ハンドブック ネコ・パブリッシング発行 http://www.neko.co.jp/
鉄道マニアの基礎知識 イカロス出版発行 http://www.ikaros.co.jp/

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